チンコという愛称を授ける(最低)。

聖書を読んだことがある、或いはキリスト教の知識のある人だと、深く楽しめるような。つまりは西欧圏の映画だなと。そういう予備知識が割と必要な感じ。無いと、妙に勿体ぶった印象を受けるやもしれません。

キアヌはどこまでもキアヌで、どうしてもマトリックスの影響が抜けきらぬ様子。二つの世界の狭間で揺れる・ちょっとよれっとしたスーツ姿・真面目ではないが、真剣になれるといった要素満載の主人公像なのだもの。
やけに顔がのびたなあと思いつつ、そんでも彼のスーツ姿が大好きな遊上はそれを見ただけでかなり満足でした。
スーツといえば、ミカエル役のティルダ・スウィントンのスーツ姿も、とても素敵でした。最後の真っ白な衣装もかなり好きです。あの中性的な雰囲気は、彼女ならではのものなのでしょうね。ミカエルというには少し線の細い印象ではありますが、それほど気になりませんでした。

反対に、ヒロインが…ヒロインがどうも弱い。印象に残らない。
力強さを感じさせ過ぎる上に、キアヌの美しさ、ティルダ・スウィトンの優雅さに比べるとどうにも野暮ったい。
その野暮ったい存在感が人間であるということを暗喩させているとしたら、そりゃ失敗じゃないのと言いたい。銃やその他の小物(ロンギヌスの槍とか、それを包んでいた布が鍵十字の旗であるとか)や舞台設定がどうにもアニメや漫画っぽくて、あちこちのディテールが美しいだけに。2もやりそうな感じだし。
そんならヒロインも、もっと美しくてもいいじゃん! という、単に美形好きの勝手な戯言ですがね。

と、文句も垂れつつ最初から最後までびびりまくって観た誕生日でした。もっかい観たい。何とちょろい観客であることよ。
 
それにしても、エンディング・ロール中に帰ってしまう人って多いんですな。勿体無い。
エンディング・ロール中にクッキーの作り方が書いてあったロング・キス・グッドナイトや、エンディング・ロール後にも続きがあったマトリックス。それらを観た経験則から、遊上は必ず、最後まで残るようにしております。残ってまでして観るようなエピソードじゃないかもしれないけど、やっぱり最後まで楽しみたいじゃん。
 
明るくなるまで待って。
 

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