でも書く。『姑獲鳥の夏』映画化について。

配役についてですが、堤真一の京極はありだと思います。
野田秀樹の『キル』という舞台での彼は本当に素晴らしかったですよ。
映画でそれが伝わるかな。伝わるといいな。

榎木津は阿部寛より本木雅弘の方がらしいと思いました。
あと10年遅かったら、過日アイキャンフライした彼とか。
好きだけど阿部寛のテンションの高い演技って、皆同じに見えるので。
アイキャンフライも同じに見えますが。
一巻(姑獲鳥)ではビスクドール、最新刊(百器徒然袋 -風-)では塑像のようなと
正反対に思える描写をされているので、イメージなんてあって無きが如しなのかもしれません。

宮迫の木場修…宮迫だけはどうも…好きだけど。
まだ山口のぐっさんの方がらしいと思います。小物感強し。

関口の配役は実際見るまで何とも言えない感じ。
個人的にはもっともっさりした感じの人がいいけど、
演技でもっさりと見えるのかもしれないし。
ただ神経質で線の細い関口じゃなければいいなと思っています。
あれだ、腐女子にしか分からない単語で『受け』な関口じゃなきゃ。

文字に記された情報を映像に起こすということは大変難しいと思います。

個々人が文字を見て喚起されたイメージは、
当たり前ですが皆違う訳で。

例え大勢の人が映像を見て納得したり好ましく思ったとしても、
それに対して納得できなかったり疎ましく思う人も居る。
大体遊上なんて、小説や漫画の映像化はあんまり好きじゃないくらいですからして。
自分が読んだものを他人のイメージで見る、というのはどうしても違和感が残ってしまうんだなあ。
好きなエピソードが削られていたり、
作り手側が見せたいシーンが不必要に感じられたりという経験は誰にでもあると思うのです。
それがどうしても、遊上には気持ち悪くなってしまうのです。

そこを楽しむことが『他人のイメージを楽しむ』、ひいては映画を楽しむということなのですが。
果たして遊上は『姑獲鳥の夏』の映像化を、素直に楽しむことが出来るでしょうか。

それにしても姑獲鳥だから出る筈の無い待古庵をやるなら誰だろう。
今回の配役よりも気になるな。
 

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