昨日は昼休みにアキラへ電話をかけた。
 
マツゲ(弟)と電話をしたら、涙が止まらなくなってしまったので。
商業施設の入った昼時のオフィスビル。
周りは何を食べようか悩む家族連れや会社員、
如何にもこれからデートという感じの若い恋人たち。
昼時の平和な光景。

そこに泣きに泣いた顔の女がいたら相当怖い。

しかもその怖い女は自分自身。
しかし泣くのを止めようにも止められない。
後から後からボロボロと涙が溢れてくる。

とにかくクールダウンしたかった。

アキラはただ聞いてくれた。
一生懸命、自分の言葉を伝えてくれた。
それが嬉しくて、また泣けた。

遊上が悲しいことを悲しいと思い、悲しめるのは幸せだからだ。

母を失ったことを。
約束を守れそうに無いことを。
父の幸せを祝福出来ないことを。

それらを悲しいと思うのは、遊上が遊上であるからで。

母が居て幸せで。
約束が守れないくらいなら、死にたいほど大切で。
父と母が一緒に居ることが幸せだった。

昨日も。
 
アキラや他の友人の顔が何人も浮かんだ。
とても大切な人たち。

そんな風に。

アキラとの電話を終えて、パン屋で豆乳ラテとサラダを食べた。
それから、少し灰色のかかった薄青い空を背に、
観覧車がゆっくりと回るのを見ていた。
日差しはとても暖かそうだけれど、風はとても冷たそうだった。
 
お母さんが死んだ日も、こんな天気だったな。

ふと思い出したけれど、涙は出なかった。
泣き過ぎたからかもしれない。

でも。

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