ぼくの知らない間に誰かがきて。
2003年10月1日 日常遊上の家には笠子地蔵が来る。
遊上一家が越してきた当時から、
何くれとなく世話をしてくれる地主さんがいる。
地主さんは色々な作物を育てているようで、
四季折々の品を遊上家に届けてくれるのだ――玄関先に。
春には筍、夏には西瓜、秋には葡萄や梨、冬にはシクラメンや大根。
朝、出勤しようとドアを開けると、
そっと置かれているそれらの作物で遊上は季節を知る。
地主さんは何時も朝早く起きるらしく、
それらは必ず朝、
あたかも供えられたように玄関先に置かれているのであった。
実に心温まる話である。
何が供えられるか毎シーズン決まっている訳ではなく、
年によって置かれるものが変わる事もある。
決して変わらないのは冬のシクラメン。
地主さんはシクラメン園を持っているのだ。
毎冬それはそれは立派なシクラメンが来る。
そして遊上家はその立派なシクラメンを毎年枯らせてしまう。
今朝は巨峰を頂戴した。
あまりにも立派な巨峰である。
大きく、粒揃いでずっしりと重い。
さっそく洗って口に入れると、
もう随分と冷え込んできた朝の空気に置かれていた巨峰は
丁度良い冷たさであった。
「朝の果物は金」という言葉が脳裏を過ぎる。
箱の中にはちらしが一枚入っていた。
てっきり地主さんが作った巨峰だとばかり思っていたが、
どうやら違うらしい。
何処で採れたのだろうとちらしを手に取った。
ジャンボ鶴田農園。
朝から頭の中でゴングが鳴り響いた。
遊上一家が越してきた当時から、
何くれとなく世話をしてくれる地主さんがいる。
地主さんは色々な作物を育てているようで、
四季折々の品を遊上家に届けてくれるのだ――玄関先に。
春には筍、夏には西瓜、秋には葡萄や梨、冬にはシクラメンや大根。
朝、出勤しようとドアを開けると、
そっと置かれているそれらの作物で遊上は季節を知る。
地主さんは何時も朝早く起きるらしく、
それらは必ず朝、
あたかも供えられたように玄関先に置かれているのであった。
実に心温まる話である。
何が供えられるか毎シーズン決まっている訳ではなく、
年によって置かれるものが変わる事もある。
決して変わらないのは冬のシクラメン。
地主さんはシクラメン園を持っているのだ。
毎冬それはそれは立派なシクラメンが来る。
そして遊上家はその立派なシクラメンを毎年枯らせてしまう。
今朝は巨峰を頂戴した。
あまりにも立派な巨峰である。
大きく、粒揃いでずっしりと重い。
さっそく洗って口に入れると、
もう随分と冷え込んできた朝の空気に置かれていた巨峰は
丁度良い冷たさであった。
「朝の果物は金」という言葉が脳裏を過ぎる。
箱の中にはちらしが一枚入っていた。
てっきり地主さんが作った巨峰だとばかり思っていたが、
どうやら違うらしい。
何処で採れたのだろうとちらしを手に取った。
ジャンボ鶴田農園。
朝から頭の中でゴングが鳴り響いた。
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